心電図の電極の位置

心電図基礎講座
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今回は心電図の電極の位置を講義したいと思います。
いざ、患者さんの心電図を現場でとろうとすると、「あれ?実際はどういうやって付ければよかったかな?」って迷ってしまったりすることもあると思います。
ちゃんと勉強して、いざって時に困らないようにしましょう。

四肢誘導の電極の位置

まずは四肢誘導の電極の付け方から学んでいきましょう。
右手のコード、左手黄色のコード、右足のコード、左足のコードがくるように電極を貼ります。
覚え方は、「あ(赤)き(黄色)く(黒)み(緑)」って僕は覚えています。
電極の付ける位置は実際には、手首から手の付け根まで(足首から足の付け根まで)の間なら、どこでも良いです。通常は手首につけてますが、基線が乱れちゃって波形がうまく撮れない時には、上腕とか大腿とか少し体の中心部に近づけることで改善することがあります。個人的な経験ですけど。
ちなみに、冬の寒い日に救急外来に運ばれてきた患者さんに「電気毛布」を掛けて温めてあげることがあると思うのですが、「電気毛布」を付けたままだとうまく心電図が撮れません。心電図を取るときには、ちょっと寒いけど、電気毛布は外すようにしてください。

胸部誘導の電極の位置

胸部誘導の付け方ですが、6つも電極があって覚えるのが大変ですね。
まずは、電極の貼る順番を覚えましょう。
V1~V6は電極に色がついていて、赤(V1)黄色(V2)緑(V3)茶色(V4)黒(V5)紫(V6)となっています。
僕は「あ(赤)き(黄)み(緑)ちゃん(茶)くろ(黒)紫(紫)」って覚えています。後半はゴロではないのですが、このくらい覚えておけば、実際には困らないかな。
四肢誘導の電極を貼る位置は自由さがありましたが、この胸部誘導は電極を”正しい位置”に貼らないと、ちゃんとした心電図が撮れません。この正しい位置に電極が貼れていない場合の心電図は後日まとめてアップするので期待していてください。

V1,V2の電極の位置

いきなり第四肋間っていっても、何を目安に肋間を数えればよいのか難しいですよね。でも、実は分かりやすい目印があります。
まず、自分の胸の真ん中の骨を触ってみてください。胸骨と呼ばれる縦長の骨を触ることが出来ると思います。次に胸骨を上から下まで触ってみると、上部1/4くらいに出っ張りがあるのに気が付くでしょうか?この出っ張りのことを胸骨角と言います。この胸骨角のすぐ横から第2肋骨がくっついています。
そうすると、そのすぐ下の凹みが第2肋間です。
これを目印にして、第4肋間を見つけてください。
V1,V2は、胸骨の左右で、第4肋間になります。

V3,V4の電極の位置

次はV3,V4の電極の貼り方です。V4は鎖骨中線上に貼ります。鎖骨中線とは、鎖骨を触って、だいたい真ん中くらいを目印にして垂直に地面に下ろした線になります。その鎖骨中線が、第5肋間とぶつかる位置にV4を貼ります。V3はV2とV4の間に貼ります。

V5,V6の電極の位置

最後にV5、V6の電極の位置です。まず、中腋窩線は、脇の一番くぼんでいる部分から地面に垂直に下した線です。この中腋窩線がV4の横と同じ高さの線とぶつかるところがV6の電極を貼る位置になります。前腋窩線腕の付け根の前のところから、中腋窩線と同じように水平に地面に下ろした線になります。この前腋窩線がV4の横と同じ高さの線とぶつかる位置がV5の電極の貼る位置になります。ちなみに中腋窩線と前腋窩線は2.5㎝くらい離れているとされているので、V6の電極を貼る位置を決めてから、2.5㎝前方にV5の電極を貼るのでも良いと思います。

まとめ

今回は基本事項である心電図の電極の位置について勉強してみました。
これを間違えちゃうと、心電図がおかしくなっちゃうので必ずマスターするようにしてください。
それで、次の講義も楽しみにしておいてください。

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